カナダ永住権!!エクスプレスエントリー

今回は私が2019年にどのようにカナダの永住権を取得したかをお話ししたいと思います。

カナダは移民がしやすいとはいえ決して簡単にできるものではありません。その為、私も移民するにあたってネットでいろいろな情報を調べては参考にさせていただきました。なので今回は私の経験が誰かの参考に少しでもなればと思います。

ただ、ここに書かれていることはあくまでも私の経験談です。移民関係の情報は、常に変化しています。そのため、必ず専門家の方やネットでご自身で確認してください。

私の永住権取得までのタイムライン

ここでは私の永住権に関わる出来事をタイムラインでお話しします。

2018年6月ワークビザでお世話になったコンサルタントと電話カウンセリング。必要なIELTSの点数を確認。$100
2019年1月19日IELTS TEST。目標はオーバーオール6でした。$300
2月10日日本人のコンサルタントの方とSkypeコンサルタント。$168
2月10日World Education Servicesへ Educational Credential Assessment の申請。$256
2月後半Express Entryのプロフィールを埋めていく。
2月18日IELTSの結果が届く。
3月25日WESが届く。
3月26日Express Entryの申請。
4月3日ITAが届く。
4月8日警察証明書(Criminal Records)の申請。指紋採取。$35
4月8日日本人のコンサルタントの方と2回目のSkypeコンサルタント$165
4月25日健康診断を受けに行く。$265
4月25日銀行にFinancial reportsを発行してもらう。
4月25日証明写真をLondon drugsにて撮る。$17
5月3日雇用主からジョブオファーをもらう。その後、Permanent Residenceを申請。$1040
5月5日Bridging open work permitの申請$155
6月19日Original police certificateのリクエストが来たので提出。
8月12日Open work permit holder feeの請求$100
8月16日Bridging open work permitが承認される
8月25日Bridging open work permitの原本が届く
9月10日IRCCからパスポートのコピー、証明写真等の請求が来る。
10月17日永住権の最終審査が受理される。
11月2日Peace Archにてランディング。ここで永住権確定!$6
11月26日IRCCからConfirmation of permanent residenceのコピーと証明写真の請求
1月17日PRカードが届く。
永住権を取得するのに関わった金額$2,607

Express Entryとは。

2015年1月に導入された移民の「選考システム」です。対象となるプログラムは4つありますが、私は「Canadian Experience Class」というカナダでの就労経験がある人向けのカテゴリーでの申請で行いました。

対象となる4つのプログラムとは。
  • Federal Skilled Worker: カナダまたは国外で就労経験がある人向けのカテゴリ
  • Canadian Experience Class: カナダでの就労経験がある方向けのカテゴリ
  • Federal Skilled Trades Program: 特定の職種での職務経験がある人向けのカテゴリ
  • Provincial Nominee Program: 各州が主催している移民プログラム

また現在はこの4つ以外にも対象となるプログラムが増えていますので、VISA JPCANADAさんのサイトから最新情報をご確認ください。

Express Entryで申請するためには「ITA(Invitation to Apply)」という招待状が永住権申請に必要になります。招待状が発行されて初めて、永住権(Permanent Residency)を申請できます。その為、パソコンでの申請は2回(Express EntryとPermanent Residency)になります。

タイムラインからの細かい説明。

それでは先程の私の時系列に沿って、特に注意すべき事を踏まえながら説明を加えていきたいと思います。

2018年6年:ワークビザでお世話になった弁護と電話カウンセリング。

最初にExpress Entryに必要な条件を知る為に、以前にお世話になったコンサルタントの方と電話をしました。その結果、当時、私に不足していた必要な条件は以下の通りだと分かりました。

  • 英語能力CLB level 7以上(IELTS General Training オーバーオール6以上)
  • Foods Service Supervisorとして2年以上の経歴
  • 雇用主からのPermanent Job Offer

これらが揃えばExpress Entryに申請して招待状を受けとれる可能性がありました。

2月10日:日本人のコンサルタントの方とSkypeコンサルタント。

条件が揃った後、Express Entryのプロフィールを入力していきました。この際にわからない箇所がいくつかあったので、CANADA IMMIGRATION PARTNERSの方とSkypeコンサルタントをしました。

45分という限られた時間内にいろいろ聞く為に事前に質問を紙に書いて用意しました。担当してくださった方はとても親切で的確に答えをくださったのでとてもよかったです。

2月10日:World Education Servicesへ Educational Credential Assessment の申請。

Educational Credential Assessmentとは、カナダ国外で取得した高校または高校以上の学士を、カナダでも同じ学士として見なされるかを査定してもらう事です。私は日本で大学を卒業したのでその学士を査定してもらい、永住権申請のポイントに加算しました。

査定をする機関はいくつかありますが私は、World Education Servicesというところにお願いしました。

ただしこの書類が手元に届くまでに1ヶ月以上かかるので早めに申請しておく事をお勧めします。また申請の際に、母校の英文の卒業証明証が必要なので日本から送ってもらえるように予め用意しておきましょう。

2月後半:Express Entryのプロフィールを埋めていく。

全ての条件が揃ったら、招待状をもらう為に、IRCC(Immigration, Refugees and Citizenship Canada)のアカウントからExpress Entryのプロフィールを埋めていきます。2019年3月頃のExpress Entry Drawsの最低ポイントは、450ポイント前後でした。私の場合、プロフィールより456ポイントある事が分かり、申請に進む事ができました。

Express Entry Drawsとは?

移民局は約2週間に1度、Express Entry に登録されたプロフィールを確認し、その時のポイント数を満たしていればITAを発行します。これをExpress Entry Draw といいます。

プロフィールを埋めてみてポイントが満たない場合は申請してもITAが届く可能性が低いのでポイントを増やす方法を探した方が良いと思います。

ポイントは随時変わるので私はここのサイトで現状をチェックしていました。

2月18日:IELTSの結果が届く。

IELTSの結果は試験から2週間ほどでオンラインで確認する事ができます。それから更に2週間ほどで正式な証明書が郵便で届きました。

IELTSに関する記事はまた別の記事で詳しく説明できたら良いなと考えています。IELTSのスコアは私にとってとても気がかりだったので必要なスコアが取れてとても安心したのを覚えています。

3月26日:Express Entryの申請。

先程述べたIRCCのアカウントで入力したプロフィールを完成させます。内容は年齢、職歴、語学⼒、学歴、カナダでの雇⽤用先の有無などです。私はEducational Credential Assessmentの書類待ちをしていたので、それが届き次第オンラインでの申請を終わらせました。

後ほどITAが届いた後にPermanent Residenceの申請時に同じ内容を再度記入する必要があるので矛盾のないようにわからないところは弁護士や移民コンサルトの方と確認する事をお勧めします。

4月8日:2回目のSkypeコンサルタント。警察証明証の申請。指紋採取。

ITAが届いたらいよいよPermanent Residenceの書類をオンラインで申請する事ができます。これはITAが届いてから60日以内に申請を終わらせなければいけません。この書類を正確に記入する為にまたCANADA IMMIGRATION PARTNERSの方とSKypeをしました。

そこで警察証明証を早く申請した方が良いと言われたのでその後すぐに、日本領事館に行き申請をしてきました。その為に指紋採取が必要だったのでコチラで指紋の採取の済ませました。疑問がある方は日本領事館の方に電話や直接質問をしていただくととても丁寧に教えて下さいます。

この警察証明証が届く前に永住権の申請を終わらせなければいけなかったので、申請をした趣旨と後ほど届くことの説明、日本語の控えを添付しました。原本はIRCCから申請後に請求が来るのでそれまでに原本が届く様に用意しておきましょう。

後ほど届くこの警察証明証には英文で「開封すると無効になる。」と書いてあります。しかし、この書類をスキャンして添付しなくては申請が終わらないので私は普通に開けました。特にその後、問題もありませんでした。

4月25日:健康診断。Financial reports。

健康診断Dwyer Immigration Medical Servicesというところに行きました。電話での事前予約が必要になります。ここでは、検尿、身長体重測定、問診、採血、そして建物を移動してからのレントゲン撮影をしました。ここには日本人の方が働いていて全て説明して下さいました。そこで「Information Sheet」をメールで受け取り終了になります。この「Information Sheet」が申請時に必要になります。

その後、銀行へ行き、残高証明書を貰いに行きました。英語では、balance statement、bank statement等、呼ぶそうです。ただ私が使用してる銀行では店舗によって、手続きしてくれなかったり(自分でオンラインバンクから印刷しろと言われたり。)有料+3日後に取りにきてと言われたり様々でした。最終的には親切なBank tellerさんを見つける事ができ無事に無料で必要な書類を得る事ができました。店舗によって内容が違うなんてカナダあるあるですね。

5月3日:雇用主からジョブオファーをもらう。その後、Permanent Residenceを申請。

私は当時、LMIAを利用した就労ビザで働いていました。その働いていたお店からの「Permanent job offer」が必要でした。その為、オーナーからその書類を送ってもらった直後、無事にPermanet Residenceを申請する事ができました。申請後に目安の審査期間(当時は6ヶ月)が表示されていつでも内容を確認する事ができました。

LMIAとは?

LMIAとは、Labor Market Impact Assessmentの略です。就労ビザをスポンサーする雇用主が、カナダ国籍・永住権保有者では無い外国人を雇用しても良いという承認をService Canadaから受け取る必要があり、就労ビザの申請の際に必要になります。

ここで私が密かに苦労した事は集めた書類を適切なサイズに圧縮して添付する作業です。元々、パソコンがあまり得意でなかった事とIRCCのページが複数のドキュメントを一つにまとめないと添付できない様になっていました。パソコンに詳しい彼に手伝ってもらったのは言うまでもありません。むしろ、そこが簡単にできれば自分で永住権を申請するのはそこまで難しくはありません。

5月5日:Bridging open work permitの申請。

私の当時の就労ビザは2019年6月までで、そのままだと永住権の結果が出る前にビザが期限切れになってしまう状況でした。しかし、永住権申請者は結果が降りるまでまで働き続ける事ができます。(もちろん条件をクリアした人のみです。)それが、Bridging open work permitです。これは永住権申請後にできます。

8月12日:Open work permit holder feeの請求

Bridging open work permitを申請する際にwork permit feeの$155を支払います。私はそれで終わりだと思っていたのですが、しばらく後にIRCCからRequest letterが届きopen work permit holder fee$100と言うものを請求されました。

最初から$255請求してくれれば良いのにと思いながら支払いましたが、このwork permit holder feeは自分で請求される前に払わなければいけなかったみたいです。もちろん請求されてからの支払いで問題はありませんでしたが。

参照:Government of Canada

8月25日:Bridging open work permitの原本が届く。

Bridging open work permitを申請してから3ヶ月程で、2年分の就労ビザが降りました。以前の就労ビザが切れた6月からBridging open work permitが降りた8月までもカナダでの滞在、就労は可能でしたが、国外に出ると就労ビザが降りるまではカナダに戻って来る事ができないと言う状況でした。

その為、この就労ビザが出てから私は日本に2週間遊びに行きました。もちろんカナダへ帰国の際はこのBridging open work permitの原本が必要になるので忘れない様に持っていきました。

9月10日:Emailで最終書類の請求。

申請からおよそ5ヶ月程、IRCCから”Ready for visa”とタイトルのついたemailが届きました。内容は、「最終段階で必要な書類を30日以内に送ってください」という最終請求のメールでした。パスポートのコピーなんて既に2回もオンラインで提出してるしと思いながらも、以下の書類をオタワにあるオフィスに送りました。

  • パスポートの全てのページのコピー
  • 証明写真2枚
  • 返信用封筒(後にConfirmation of Permanent Residenceが届く)
  • Annex Aという書類

この返信用封筒ですが、私はA4の書類が入るよう大きめの封筒を用意しました。しかし、こ小さいサイズの封筒に資料を折った状態で送付する形でも大丈夫な様です。

10月17日:永住権の最終審査が受理される。

先日、送った返信用封筒で「Confirmation of Permanent Residence(CoPR)」と提出したはずの写真が送られてきました。CoPRは2枚セットで「CLIENT COPY」と「IRCC COPY」です。そこにはランディング、つまりカナダ国外からカナダへ入国して永住権を取得する要求されてました。エントリーの仕方や人によってはバンクーバー にあるオフィスでの面接を要求される場合もあるそうです。

11月2日:Peace Archにてランディング。ここで永住権確定!

COPRの有効期限は確か10ヶ月程でしたが、私は届いてから2週間後程にランディングをしにカナダとアメリカの国境、Peace Archまで行く事ができました。

Peace Archってどこ?

バンクーバーからアメリカのワシントン州に陸路で行く場合に使用するカナダとアメリカの国境です。観光地で有名なWhite Rockという街を南下してすぐになります。

持っていったものは以下の物です。

  • パスポート
  • COPRの書類と証明写真(証明写真は以前、郵送したのにCOPRと共に戻って来た物。)

銀行の残高証明書を持っていくと良いと言う情報もありましたが、私の場合は書類が間に合わず不要と信じて持っていきませんでしたが、案の定必要なかったです。

Peace Arch, Point Robertsなどの、バンクーバー 近くの国境ではビザ取得の為にランディングする人がとても多いです。その為スタッフの方に「永住権取得のためにランディングしに来た。(Flag poleとも言います。)」と伝えればすぐに手順を教えてくれます。

アメリカのオフィサーにESTAは持っているか聞かれました。当時の私はESTAが期限切れでしたので、$6請求されましたが問題はありませんでした。

カナダのオフィサーではCoPRの書類の確認、PRカードの郵送先の住所の確認等をしました。最後にCoPRの書類を返されて、終了しました。

11月26日:IRCCからCoPRのコピーと証明写真の請求。

しかしここに来て、手違いが発覚しました。

ランディングの際、このCoPRの控えである「CLIENT COPY」と共に原本の「IRCC COPY」まで渡されていました。もちろん提出したはずの二枚の証明写真もです。これは完全にオフィサーのミスです。

私は、その場では何も気づかずに帰宅後におかしいと気付きました。慌ててIRCCに電話、メールをしました。すると数週間後に電話が来て、この「IRCC COPY(写真付き)」をオフィスに郵送する様にと言われました。

その為、通常だとランディングから2、3週間後にPRカードが届く様ですが、私の場合、2ヶ月以上かかってPRカードが送られてきました。

その為、ランディング終了の際には渡された書類をその場で確認することをお勧めします

まとめ

このようにプロセスも多く、時間も半年程かかったので永住権取得は本当に忍耐が必要です。

しかし、カナダは移民大国なので情報も調べれば大体わかりますし、何よりIRCCのウェブサイトはとてもわかりやすく親切な内容だと思います。

私の経験談がこれから永住権を目指したい方の参考に少しでもなれば嬉しいです。

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